- MOROCCO
- 2020.07.11
驚愕のマラケシュからフェズの旅
We had a unexpected train trip to Fez from Marrakech. We could see the unique scenery through a window.
朝一にマラケシュの駅へリヤドから出発です。世界遺産の迷宮都市フェズまで電車で約6時間半の旅です。実際は何かのトラブルで電車が停車し、9時間ほどかかりましたが。
マラケシュの駅もモロッコだけあって、今まで見たことのない外観の美しい建物です。


電車に乗車です。私達が乗るフェズ行きの電車は、ハリーポッターで出てくるホグワーツ特急みたいに仕切られている小部屋があります。朝一ということもあり、電車の小部屋は空きがたくさんありました。一つの小部屋を私達だけで貸切状態です。


電車が出発し、数分後には窓からはモロッコの田舎風景を見ることができます。緑が少なく、オレンジ色の絶景風景が続きます。


時には緑と住宅も現れます。


ロバに乗った男性も現れます。日本では見ることができない、昔懐かしの風景です。昔は日本もこんな感じで生活してたのでしょうか。

電車が出発してから数時間後、同僚がトイレから帰ってくると、トイレが大変と言っています。気分が悪くなったと言っています。トイレを快適にできる状態ではなく、しかも、かなり汚いらしいです。気分を害すから、絶対に行かない方がいいと言われました。
なので、私は同僚が行ったトイレではない、別の車両のトイレに行きました。同僚が別の車両のトイレの方がマシだと言っていたので。しかし、そのトイレも汚いです。便器の周りがとっても汚い。同僚が気分を害したトイレは、これ以上の汚さだという事にも驚きです。
便器を覗き込むと、便器は抜けていて、電車下の線路が見えます。モロッコの電車のトイレは、動いている電車から外の地面に用を足すようです。
トイレを出ると、ドアが空いています。ドアが空いたまま電車は進んでいます。日本では想像できませんね。


電車が急に停車です。なかなか動きません。そんな時は、3人で歌を歌います。電車の中は遠足気分。そして、いつも間にか電車は動いています。
7半時間ほど経過したくらいに、途中駅からサングラスのモロッコ男性が電車に乗ってきました。その人は、私たちを見ると、聞いてもいないのに、次の駅が私たちの目的地フェズだと教えてくれました。私たちが乗ったモロッコの電車は、到着駅の名をアナウンスしてくれません。なので、とても有難く感じました。
次の駅で降りる準備をします。
次の駅に到着です。さあ、下車します。しかし、周りをみると、何もない田舎にポツンとあるような駅です。何かが可笑しいと感じ、その駅から電車に乗ろうとする親切そうな女性にこの駅はフェズですかと聞きました。すると、ここはフェズではないと言われました。慌てて電車に戻ります。
すると、遠くの方から次の駅がフェズだと教えてくれたサングラスのモロッコ男性が、私たちを見て大笑いしています。その瞬間、私は騙されたと気づきました。危うく、見知らぬ駅で降り、途方にくれる所でした。フェズまでの電車は4時間に1本くらいしかないので。
それから1時間ほど電車に乗り、やっとフェズに到着です。電車が途中で停車したので、約9時間電車に乗っていたのではないでしょうか。
駅を出るとたくさんの英語が喋れるモロッコ人が待っています。彼らは、聞いてもないのにタクシーまで案内してくれます。そして案内料としてお金を要求します。ちなみに、タクシーの運転手は英語がわからないので、勝手に案内してくれる男性が通訳してくれます。
フェズの宿付近に着きましたが、タクシーの運転手も場所がわからず、少し探し回ります。結局、現地のモロッコ人に案内してもらいます。また、案内料を支払います。今回は道案内をお願いしたので、払うのは当たり前ですね。
フェズのリヤドに到着です。親切で可愛いらしい女性が、ハーブティと一緒に迎えてくれました。とても素敵なリヤドです。インスタ映えの写真が撮れるのではないでしょうか。美しすぎてあたりを見渡してしまいます。




部屋の前も美しすぎます。


リヤドに荷物を置いて、明日行く予定のシャウエンまでのバスチケットを購入しに行きます。タクシーに乗ろうとするとモロッコ人が話しかけてきます。
今までのモロッコ旅の経験上、話しかけられたら、話を聞いてはいけません。しかし、私たちは何故か話を聞いてしまします。シャウエンまでのバスチケットは、今から行こうとしている所より、ここから歩いて数分のところの方が安いと言ってきます。
私たちは、信じてしまい、そして、その男性の後を付いて行きます。今思うと何故付いて行ってしまったのか自分でも全くわかりません。モロッコに行く前に、モロッコに行ったことのある友人に、知らない人について行ったらダメと言われたのにもかかわらず。
20分程、雰囲気が悪い道を歩きます。


すると、建物が見えてきました。雰囲気が悪い、古い薄暗いバスターミナルです。

バスターミナル前には柄の悪そうな人が屯っています。
バスターミナル内から、もう一人仲間の男性が増え、一緒についてきます。バスチケット販売店に着いたので、男性に案内料金としてお金を要求され、お金を払います。お金を払った男性は、どこかに行ってしまいましたが、もう一人はまだ横にいます。
チケットを購入して、帰ろうとすると、もう一人がお金をもらっていないと言い出します。もう一人にお金を払ったと言っても、しつこく要求して来ます。とても怖いです。
ちょうどいいタイミングで警察官を発見です。助けを求めます。すると、警察官はフランス語かアラビア語を話せないと助けられないと言います。
代わりに何故か、お金を要求するしつこい男性がアラビア語で何かを警察官と話します。身の危険を感じ、そして、警察も助けてくれないので、しょうがないのでその男性にもお金を払います。
お金を渡すと、その男性は走って自宅か何処かに帰って行きました。潔くお金を払うべきだと学びます。
私たちも元来た道を進みます。後ろを振り向くと、警察官と最初にお金を払った男性がバスターミナル前で楽しく話しています。警察官もグルなのかと感じ、警察官も信用でいないと感じさせられました。
雰囲気の悪い元来た道を歩き、リヤドに無事戻ってこれました。ある意味、怖い不気味な思いをしましたが、良い教訓になりました。明日はずっと行きたかったインスタ映えスポットの青の迷宮シャウエンです。